「見た目の美しさ」は人類にとって永遠のテーマではないでしょうか。
女性はもちろんのこと、最近は男性も「見た目の美しさ」に対して関心が高い方が多くなっています。
「見た目の美しさ」の要因として、
①ハートシェイプのような輪郭
②左右対称でバランスが取れている
③くすみのないきめ細かな肌
などが挙げられます。
顔に関して、「見た目の美しさ」を語る上で改善すべき問題として「たるみ」があります。
ではなぜ「たるみ」を生じるのでしょうか。
顔のたるみの原因を大きく分けると①ボリュームによるもの、②老化によるものに分けられます。
①ボリュームによるもの
過食、運動不足等、体重が増える要素は人様々です。
20代までは多少顔にボリュームがあってもすぐにたるみには繋がりません。
ボリュームアップがたるみに繋がるのは30代以降の方が多いです。
それはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などのタンパク質が減少してくるからです。
コラーゲンやヒアルロン酸などのタンパク質は年を重ねていくと絶対量が減少してきます。
また紫外線でも破壊されます。
有名な例で左ハンドルのトラックドライバー(顔の左側に多く紫外線を浴びる)の顔が左右で全く別人の様になったというものがあります。

顔のボリュームによってたるみとして一番目立つのはやはりほうれい線、次にマリオネットラインです。
ボリュームアップによるたるみで生じるほうれい線やマリオネットラインに対するアプローチとしては高周波のサーマクールや超音波のウルセラが代表的です。
高周波はタイトニング(顔を小さくする・引き締める)効果があり、超音波のウルセラはリフトアップ(引き上げる)効果があります。
②老化によるもの
老化=ボリュームロスを意味します。
①と相反する様に感じられるかもしれませんが老化によるボリュームロスがたるみに繋がります。
顔の老化により、筋肉、骨、脂肪が減少します。
これらは例えるなら家の基礎に該当します。
皮膚は老化によって面積が大きく変化することはありません。
しかし、皮膚を支えている基礎に該当する筋肉、骨、脂肪が減少することによって余り、重力により下垂します。
膨らませた風船の空気を抜いていくと風船は萎んで風船は垂れ下がります。
これと同じだと考えてください。
見た目の美しさの要因としてハートシェイプの様な輪郭を挙げましたが、老化=ボリュームロスが起こると輪郭は四角形に近づいていきます。
頬、フェイスラインが下垂することによって顎にかけてのラインが綺麗に出なくなり顕著な場合はブルドック様になります。
またボリュームロスによって老けた印象を与える要因として、口角と耳朶を結んだラインが凹んでくる、側頭骨付近が凹んでくる、目の下が凹んでくるなどがあります。
ボリュームロスによるたるみに対してはタイトニングの効果があるレーザー機器の選択はお勧めしません。
ボリュームロスを助長するからです。
この場合のたるみに対してはリフトアップ効果があるウルセラがお勧めです。
またボリュームを補い、さらにリフトアップ効果があるヒアルロン酸の注入も選択肢の一つとして挙げることができます。